長男に遅れること2年、次男も中学受験真っ只中を迎えております。
都内には195校もの私立中学があるそう。
中学受験の主役は子どもながら、財布のヒモを握る最終決定者は保護者。
私立中学の費用は初年度だけでざっくり100万円ほど。
受験を受けるだけでも1校2.5万円とばかにならない費用が発生します。
5日間別の学校を受けると、それだけで12.5万円。午前午後をフルで埋めるとその倍かかるわけです。
都内は2/1-5が本番ですが、1月が主戦場のさいたまで力試しをする場合はその分の費用もかかります。
受験費用だけでめちゃくちゃリッチな旅ができるやん・・・!
受験だけでなく塾の費用も考えると、家庭からしたら大きな投資です、教育。
中学受験当日のマーケティング事例
保護者と児童に「選んで」もらわないと、学校としては売上が立たない。
しかもできれば大学の進学実績にプラスになるなど、学校にとって”いい”生徒に来てほしいが学校側の本音。
そのためにはマーケティングは必須。
受験しに来た時点でかなり確度の高い顧客ではあるものの、入学を決めるまで手を緩めないのがやり手の学校だなあと。特に東京で私立の中学受験で、2/1午前はほとんどが第一志望だからか迎える学校側のWelcome感を強く感じます。
保護者向け説明会の冒頭で合唱部の発表があったのは初めて。
このタイミングで「春よ、来い」はもう泣いてもしょうがないよね。保護者向けのマーケとしてめちゃくちゃ巧いよなあ…。頑張った我が子に桜咲け、春よ来いと願わない親はいない。
中学受験考察(1)の記事でも書きましたが、労基法適用なら完全NGなほど長時間頑張ってきた子どもの姿が思い出されて。塾弁を朝早くから作ったり、子どもの答案を採点したり。ううう、頑張ったよ。
その直後に先生が「この一年といわず、受験に取り組んできた数年は保護者の方も頑張ってこられたと思います」「自分の息子が40歳になって、当時は実感できなかった中学受験の価値を大人になって実感していると話してくれた」なんてお話されたら、もう「受験を受けに来た学校」から一気に「受験に取り組んできた親の苦労をわかってくれる学校」になりますよね。
ナラティブマーケの好事例。すごく、巧い。
保護者控室は子どもも利用するからか、こんなメッセージが全ての机に置かれていました。
ちょっとしたことかもしれませんが、これはうれしいですよね。
親視点でもいい学校なんじゃないかと思える取り組み。
また併願校の訴求もすごかった・・・!
そちらは元気があれば後日書きます。書きたいなあ・・・