過去の案件で関わった方のその後。
偶々「あのプロジェクトで入社した人、今は支社のリーダーやってるって。」と耳にしたところからちょっと懐かしい案件の話を書いてみようと思います。
それは、とある冠系ベンチャー企業の話。
もともと創業メンバー+高学歴な新卒プロパーのみで構成されていたのを、学歴/社歴問わず人物のみで採用し、育成するプロジェクト。まずは契約社員として採用し、試験に合格したら正社員化するといった当時はまだ珍しい取り組みでした。(今は当たり前にある採用手段ですが)
初期メンバーは今まで就職の経験がない方、新卒で就職した会社を数ヶ月でやめてしまったあとフリーターになっている方など、お人柄は良くても当時まだまだ厳しかった転職市場ではなかなか再就職が決まりにくい人材ばかり。当時は本当に画期的な採用だったと思います。
私は初期メンバーから数年にわたって、ビジネスマナーの超基礎(顧客訪問時に遅刻厳禁、名刺交換は相手の読める向きで渡す)といったところから、営業で売るためのノウハウやクリティカルシンキング・マーケティングなどガッツリした内容まで徹底的にスパルタ研修&ロープレをし、現場に送り出す役割を担いました。
別名、鬼教官担当。笑
はじめは敬語が話せず、研修開始時に着席できずだった受講生が研修期間を通して形になり。
現場に送り出して半年、一年でプロパー社員の成績を追い越し、正社員化する方がちらほら出てきたことでこのプロジェクトの有用性が認められ、会社の体制が変わるまで数年間続きました。
今やそのプロジェクトで育った人材が、支社のリーダーを担っているとか。
正社員になって、結婚して、今は子どもまでいるとか。
入社直後にスパルタな研修をした時には想像もつかない嬉しい変化だとご本人が話していたことを伝え聞いて、素敵な仕事をさせていただいたなあと改めて感じた次第。
いい会社とのご縁+2週間の研修で、人生が変わったってご本人が感じるのはすごい。
「人は育つ、会社は伸びる」、名刺裏に書いている社是の具体例でした。
こういう仕事を今後も重ねていけますように。